事業概要
令和5年4月現在
坂戸、鶴ヶ島下水道組合は、昭和40年代に坂戸市と鶴ヶ島市(当時の坂戸町と鶴ヶ島町)において大規模な住宅団地の建設が始まったことに伴い周辺部においても開発が進み、生活排水による河川の汚濁、雨水流出量の増加による浸水等が懸念されたことから、両町を一体とし広域的な下水道処理を行うために一部事務組合(地方自治法第284条)として、昭和43年2月1日に発足しました。
事業としては、かつては地域し尿処理事業も行っていましたが、現在は公共下水道事業のみ行っています。
(1)公共下水道事業
公共下水道とは、「主として市街地における下水を排除し、又は処理するために地方公共団体が管理する下水道で、終末処理場を有するもの又は流域下水道に接続するものであり、かつ、汚水を排除すべき排水施設の相当部分が暗渠である構造のもの」(下水道法第2条第3号イ)、又は「主として市街地における雨水のみを排除するために地方公共団体が管理する下水道で、河川その他の公共の水域若しくは海域に当該雨水を放流するもの又は流域下水道に接続するもの」(下水道法第2条第3号ロ)をいいます。
公共下水道のうち汚水事業としては、昭和48年9月1日に坂戸市北坂戸地区と鶴ヶ島市富士見地区の公団住宅への入居に伴い、 北坂戸水処理センターを供用開始しました。
その後、平成6年11月に処理区域拡大に伴う汚水量増大に対応するため、石井水処理センターが供用開始され、現在2つの水処理センターで汚水処理を実施しています。
なお、石井水処理センターについては、平成20年4月及び令和2年4月に水処理施設を増設しており、令和2年度からは今後予定する処理場の統廃合に向け、水処理施設4系増設工事に着手しています。
汚水管渠整備としては、令和5年3月に事業区域を追加する認可を取得し、全体の事業認可面積が1,870.4ヘクタールに拡大され、令和4年度末までに1,798.4ヘクタール(96.2パーセント)を処理する整備が完了しています。
雨水事業としては、市街地の浸水を防除するために、昭和45年から飯盛川と大谷川の二つの都市下水路の整備に着手しています。これら2つの都市下水路は平成16年2月の都市計画決定の変更により、都市下水路事業から公共下水道事業に編入されました。以降は飯盛川雨水幹線、大谷川雨水幹線として整備しており、現在、計画のおよそ90パーセントの整備が完了しています。
また、市内の浸水被害を低減するため、平成20年4月より大谷川雨水ポンプ場を供用開始しており、近年の大雨等による降雨量の増加に対応するため、令和5年8月に雨水ポンプ設備等を増設しました。
(2)地域し尿処理施設事業
平成2年4月より、坂戸市から西坂戸、鶴舞両地域し尿処理施設の引継ぎを受け、また、平成12年度より、鶴ヶ島市から星和若葉台地域し尿処理施設の引継ぎを受け維持管理を行っていました。
その後、鶴舞地域し尿処理施設は平成8年11月末に、星和若葉台地域し尿処理施設は平成16年度末に、西坂戸地域し尿処理施設は平成29年4月に公共下水道に切り替えられましたので、現在は地域し尿処理施設の維持管理は行っておりません。
坂戸、鶴ヶ島下水道組合の事業内容をまとめますと、下の図のようになります。